シンタローの穴ぐら鍼灸雑記 〜東洋医学issue〜

開業鍼灸師のシンタローが東洋医学や鍼灸についてつらつらと書いています。

納め。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

今年最後の仕事は母親の治療でした。
いつもやっているわけではないですが、久しぶりに年末年始を両親と一緒に過ごしているので、たまにはいいかと(笑)

今年は過去最多の鍼灸治療ができました。リピートしてくれる患者さんも増え、充実した治療者生活が送れました。学んだことも現場に活かせていたかなと思います。

来年はいろいろと動く年になるのでバタバタとしますが、より一層充実させていきたいと思います。

この雑記では東洋医学についての話題をもっと発信していきますので、
今後ともよろしくお願いします。

年の瀬。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

あっという間に年の瀬ですね。
急に寒くなってきて、体調を崩している方も多いようです。
そんなときこそ「鍼灸院に行こう」となればいいのに! もっと宣伝しなければなぁ。
それはともかく、皆さま年末年始の体調にはくれぐれもご注意くださいね。

さてさて、シンタローの最近の休日は独立開業へ向けての準備に回っています。
融資を受けるのって大変ですね…。がっつりお金があるわけではないので、どこまで審査してもらえるかが鍵ですが、店舗はだいたいエリアを絞れました。あとは内装イメージを考えなければ。

あと、勤務先の患者さんに正式にお話できるのは辞める一週間前と約束させられているので、もやもやしながら過ごしています(笑)

忘れてはならない、メニュー決めも大切。
《無理なく通える治療院》にするためには、価格と内容とのバランスが大切。新患さんが利用したいと思えるような値段設定のものも用意しなければなりません。
かといって、生活ができなくなっては本末転倒ですし…悩む。
とりあえず、基本は『鍼灸による全体治療』。これがやりたいから独立するのです。
折角骨盤矯正や美容鍼も身につけたのでメニュー化。まぁ、オプションかな。
前からずっと考えているクイック鍼灸も入れられれば入れたい。これのためには技術をもっと磨かなければ。
空手の動きをベースにした運動指導もしたい。ついでに空手も紹介したい。
などなど…年末年始で考えを煮詰めることがたくさんあります。
辛い。けど堪らなく楽しい。クリエイティブだ!
とまぁ、鍼灸を広めるためにはまだまだたくさんやれることがあるはず。
と、今回はひたすら独立の話でした。

店のコンセプトについては、また次回、ですね。

東洋医学の現代語訳とは。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

患者さんと話をしていると、案外と東洋医学に興味を持っている方は多いように思います。
お灸が多少一般化してきたこともあり、自分の体質を東洋医学で考えてみようという人もいるようです。

とはいえ、いざ調べてみようとするとこれが難儀なのですよ…。
瘀血とか肝鬱とか漢字がとにかく多い。
いや、当然です。何せ中医学がベースになっているものですし、日本の伝統医学としての漢方だとしても原典は変わりません。
様々な書籍でそれぞれの書き方をされていますが、噛み砕けていない感は否めないと思います。一般的な意味で、ということですが。シンタローのような東洋医学の基礎がある人間からすれば、とてもわかりやすい本は山ほどあります。いつもとても勉強させていただいています(平身低頭)。

で、シンタローが患者さんに何を伝えているかというと、
『ざっくりとした概念』
に尽きます。概念というかイメージですね。
脈診をしてわかったこともイメージでお伝えします。
例えば、浮脈はアッパー、沈脈はダウナー、という感じに。
ええ、ベテランの先生方には怒られると思います(汗)申し訳ありません…(平身低頭その2)。

肝鬱の人は身体の上のほうに熱がたまりやすく、痰湿の人は身体の下部に冷えが溜まる傾向にある。
それが脈にも出るわけですから、これはアッパーないしダウナーという言葉で伝えることは、完璧でなくても理解してもらえるイメージだと思っています。

東洋医学的な鍼灸師に足りない力の一つは、学んだことを現代語訳すること。
ライターをしていたシンタローは、先輩に誰にでも理解しやすい言葉を選ぶことが重要だとを教わりました。今はその基礎がとても役に立っていると感じています(当時は全く出来の悪い後輩でしたが)。

そのうち、自分と同じ若い鍼灸師向けに患者さんに伝わる東洋医学用語のセミナーを開いてみることも視野に入れて今はいろいろと思案しているところです。


 
独立話の進行状況は牛歩の如くですが、とりあえず屋号は《森空堂・しんくうどう》で決定。
来春の開業を目指してぼちぼちやっていきたいと思います。

とりあえず何もないとは思いますが、shinkyu.shinkudo@gmail.comに、何かあればご連絡ください(笑)


現代医学的にみる鍼灸の効果。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

表題について、わかりやすくまとめたサイトを紹介します。

MEDLEY

なかなか患者さんと時間内ですべてをお話しするのは難しいので、こういうものを利用するのもひとつの手段だと思っています。
我々鍼灸師は授業で習うことですが、一般には知られていないことですね。
このリンク先のアプローチは現代医学的に鍼灸を解明する、というもの。

普段の臨床の現場では主にこれに似た説明をシンタローもしています。
東洋医学的な説明は概念的なことからスタートしなければならないので、患者さんにとっては理解しにくいのはわかっていますので…(汗)

もっと鍼灸が身近になりますように!

小児鍼について。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

いきなりですが、小児鍼(しょうにしん)って聞いたことがありますか?
名の通り、子どもの症状に対するはりきゅうの治療のことです。
この治療法、かなり伝統はあるわけですが、関東ではまったくメジャーではありません。大阪では大師流小児鍼などわりとメジャーみたいです。

適応疾患は案外とありますよー。
夜尿症や疳の虫、小児喘息、自閉症などなど…。
結局は東洋医学的に判断をして鍼灸治療を行うわけですが、親御さんが「あーもう!」って思いがちなことが解決できるかもしれないです。

シンタローもお子さんを治療させていただいていますが、明らかにお漏らしやメンタリティーのケアには効果があります。 
単純に、親御さんとお子さんの悩みを解決する一助として、関東でも小児鍼が広まってくれればいいと思います。

子どもさんへの悩みは尽きないですが、たまには違う視点があったらいいと思います。
お近くの鍼灸師に相談してみてくださいね!

独立への道。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。
 
ハンドルネームを本名に近いシンタローに変更しました。
苗字のもじりでもぐらだったんですが、暗喩的な意味合いを邪推されたくないのと、これから先のことを考えるとこっちのほうがいいかな、と思いまして。 

穴ぐら鍼灸師っていうのは、自分のメンタル面には合ってるので、いい案が閃かない限りはこのままですかね。
どこにいるにせよ、店舗という箱の中にいるのは変わりませんし(笑)

さて、題名の話。
職場環境とか、いろいろありますが、予定していた時期より早く、独立開業を考え始めました。
自分の治療方法はまだ固まっているとは言い難いですが、今のままだと自分を追い込まず、のんべんだらりと穴ぐら生活をしてしまいそうで…(汗)
 
自分の治療の仕方が、勤務先の方向と少しズレてきたというのもあります。
しっかりと鍼灸で治療するのには、今のところだと治療時間が足りない。もっと明確に効果を出して、患者さんの生活が少しでも楽になるようにできないか。
そう考えると自分の治療院を持つほうが現実的かな、と(まぁ、収入面ももちろんありますけどね、そりゃ)。

とはいえ、知らないことばかりなので、空いた時間でちまちまと勉強中です。
家内も覚悟を決めてくれているので、勢いでやっちまおう、とか考えています。

さて、どうなることやら。


追記。
なんだかわからないんですが、アクセス数が急増しています(汗)
こんなぐだぐだの雑記を読んでいただいている皆様ありがとうございます!
これからも、できるだけ噛み砕いた東洋医学鍼灸治療について発信していきますので、よろしくお願いします。

腸活サポート。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

最近何かと話題の『腸活』。
腸活というのは、腸の活動を活性化させて健康を保とうということ。

金スマでテーマになっているくらいですから、ぼちぼち需要のあることなのでしょう。
ドクターも腸の調子を整えることに注目しているようです。

腸といえば便秘や下痢、と連想する方がほとんどだと思います。
ですが、花粉症の方が腸の調子を整えることで症状が改善したという例もありますし、腸内環境の正常化ないしは改善というのは、どうにも体にはいいらしい、ということが昨今研究で明らかになっています。

そこで、鍼灸と腸活の関係を考えてみます。
大腸と小腸はともに臓腑の腑に属しています。陰と陽では陽に配分され、それぞれ肺・心と関係が深いです。
が。
まぁ、これはややこしくなるのでとりあえず割愛(笑)

鍼灸で腸の働きを整えられるか否か、で言ったら整えられる、と言えます。
単純なことで言えば、単にお灸でお腹を温めるだけでも効果は出るんです。
それだけでなく、脈診や腹診をしたりすれば、もっと明確に腸の状態を考えることができます。

シンタローは、足首の寒熱でお腹に冷えがあるかどうかを診ることが多いですが、脈診を加えることでさらに詳しく診ています。

下痢や便秘といった明確な症状がなくとも、なんとなく調子が悪いということもありますから、患者さんと話をして掘り下げていくと、原因として腸の調子が悪いなんてことも多々ありますね。

そんなときは、鍼で体の熱を動かして循環を正常化し、お灸で補ってみるとかなり調子がよくなります。

そう考えると、鍼灸で腸活をサポートすることはあまり難しいことではない、のかな?
マジで、腸活メニューを考えようかなぁ…。 

さて、ちらっとですが、腸活について書いてしまいました。
不安なときは鍼灸師に相談してみてもいいと思います。むしろ、してください。
なにかは変化があると思いますよー。


余談ですが、ヨーグルトを食べることを習慣化するとお通じは良くなります。体験談として(笑)