シンタローの穴ぐら鍼灸雑記 〜東洋医学issue〜

開業鍼灸師のシンタローが東洋医学や鍼灸についてつらつらと書いています。

めまいってつらい。

こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。
ながらく更新が滞っていました。ライターの仕事をいただいたりして、結構バタバタしてました、と言い訳をしておきます(笑)

さて、ここのところよく相談を受けるのが、めまいについて。

シンタローは高校生のころに食中毒になったことがあります。
高熱と下痢に襲われて、一日中ベッドとトイレの往復をしていました…。
で、トイレで用を足して立ち上がった瞬間、ぐらりと世界が回ってまた座り込んだんです。
あの嫌な感じは今でも視覚的に覚えています。
めまいって、とても気持ち悪い。

自分のことはさておき、相談の多くは女性の患者さんです。
貧血に起因するものもあれば、更年期障害やストレスによるものもあります。

それぞれに対して、画一的な治療はできないはず。
薬で軽減するものもありますし、鍼灸の治療が及ばないものもありますから、症状をみて病院の受診を勧めることはよくあります。
全部が全部、鍼灸で治療できると思ってしまわないように気をつけるべきだともぐらは考えます。
「できないことはできない」
そう患者さんに伝えることは、最低限の務めでしょう。もちろん、自分の力量が足りないという自戒も含めてですが。

それでも、めまいが鍼灸で改善できることはありますから、できることを受けるのが治療家の本分。
患者さんによく説明した上で、合意ができれば治療させてもらっています。

シンタローが用いる鍼灸治療は主に経絡治療というものです。
基本的な考え方は、「治療者は治すのではなく、患者さんが自分で治せる方向に持っていこう」というものだとシンタローは理解しています。

めまいで考えられるのは、肝陽の亢進つまりストレスによるもの、痰濁つまり飲食の乱れや疲れなどで脾胃の力が減退し循環不全になるもの、気血両虚つまりいろいろ弱っているもの、腎精不足つまり生命エネルギーが不足しているもの、が考えられます。
どれも身体の根幹を動かす何かが不足したり滞っているものである、と考えられると思います。
それらを解消することで、東洋医学的には患者さんが自分で立ち直るきっかけを作ってあげられるのではないかと方針を立てて治療していきます。

多くは一つの原因だけでないことがほとんどなので、問診などの手段で患者さんの状態を紐解いて詳しくみていきます。

まだまだ三流と自称するシンタローですが、結果としては改善の方向に向かってもらえることが多く、経絡治療という考え方はあながち間違いではないと感じています。

んん? なんだかめまいがテーマだった割に別のことがいろいろ入っていまいました。
まぁ、いっか。

今回はこんなところで。

腕の痺れ。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。
また更新が滞っていました(´Д` )

さて、今回は腕の痺れについて。

これは、なかなかやっかいです。
シンタローは寝違えからやりました。
いろいろ自分で検査をしたところ、どうも神経根障害っぽい。
元々首は悪いですが、さらに悪化させた模様です。
手の母指と示指にもやっとした痺れが出ています。握力低下はまだありませんが。
患者さんに気持ちはこんな感じだったのか、と実感しているところです。

では治療の話。
痺れを治療する場合、絞扼性障害であれば、案外と経過は良好です。
腕の痺れの場合はいくつかの絞扼され(締め付けられ)るポイントがあるので、該当する筋肉を緩めたり、循環を良くすることで改善ができます。そのポイントはざっくりですが、首・肩・肘・手首。
シンタローの場合は首だろうと推定されます。
スタッフに鍼を首周囲に打ってもらったところ、多少回復しました。
自分の患者さんにも同じ検査をして、症状の原因を確認していきます。

結果的には改善されている患者さんがほとんどですが、毎回慎重な検査をしながらやっています。
ケースごとに治療は変わりません。

自分のこともふくめて、もっと研究と実践を頑張りたいと思います。

歯の治療後の腫れ。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

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どどん。
写真は歯の治療後に、腫れが出て表情筋が硬くなり、疼痛が出た方の施術例。

痛みで口が開けられなくなったとのこと。そのせいで、筋肉を動かせなくなった結果、顔がパンパンになってしまいました。もちろん、炎症による腫れもあるはずです。
今回は痛め止めも服用していますが、その効果が実感できないから、何とかならないかというご相談でした。

歯科治療をした当日は刺激を与えすぎないように、円皮鍼を貼って過ごしてもらいました。
2日目からは美容鍼用の鍼で、硬くなった筋肉の緊張を取るように施術。
3日目からは患者さんの自覚で疼痛が緩和され、他覚的には筋緊張が取れて見た目も左右差が少なくなりました。

一週間後に抜糸があるとのことなので、これからも経過を観察していきたいと思います。

写真に協力していただいたHさん、ありがとうございました!

腰痛になってしまった。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

タイトルは自分自身の話。
患者さんを治療している最中に腰痛になりました(汗)
治療者も人間ですから腰痛になります! 気をつけていますけど。

シンタローの場合は空手を長年やっているため、首やら腰やら膝やら、たくさん壊しています。
なーにも自慢にはなりませんが(苦笑)
だからこそ患者さんの気持ちに寄り添えるはず、とも思ってはいるのですが……実際に痛めるとやはり痛い
痛いものは痛い。

とりあえず勤め先にある干渉波治療機をかけて応急処置。
1日を乗り切ったので、家に帰ってから自分で鍼治療をしました。
とはいえ、腰には手が届く範囲が限定されるので、膝から下の経穴に刺鍼。
今回は足の少陽胆経の経穴がよく効きました。
筋会の《陽陵泉》を中心にひびきを感じ、合わせた太陰脾経の《陰陵泉》が次点。
そして、実際に痛みが強かった仙腸関節沿いには円皮鍼を貼る。
次の日には痛みは半分以下になり、仕事に支障のない程度に抑えることに成功。

円皮鍼はフィギュアスケートの羽生選手が利用していることで少しずつ認知が広まっている、鍼の一種。大手鍼メーカー、セイリンの商品です。
患者さんには「ピップエレキバンのように貼り付けておく鍼ですよー」と言って使用しています。
東京マラソンでは東京都鍼灸師会の治療ブースでも使われていて、ベテランの先生方もその効果を認めています。

シンタローとしては、鍼は自分で刺すより他の人に施術してもらうほうが圧倒的に効果が上がると思っているので、自分でやることには期待していないのですが、今回はどうにか?うまくいきました。

シンタローは基本的に自分で試してみてから、効果があった治療を患者さんには薦めます。
壊した人の実体験というものは、文字で見たりするより明らかに説得力がありますから。
首腰膝肘の治療について、シンタローの説明に実感がこもっているのはそのためです(笑)

勤め先にはここ3週間で大量のぎっくり腰患者さんが来院しています。季節柄でしょうか?

皆さんも特に軽いものを持っているときにはご注意くださいね!

カイロプラクティックの勉強。

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

先日、長年の付き合いがあるカイロプラクティックの先生の治療室を見学させてもらいました。

鍼灸師とは違ったアプローチですが、体系的な理論にも基づいて、少しでも患者さんの症状を良くしたいというスタンスで30年以上現場で活躍されているS先生。
シンタローは鍼灸師になったときに、S先生から「いい治療をしていれば、自然と患者さんは集まってきてくれるよ」と言われ、それを原点として日々に望んでいます。
まだ自分の治療に余裕がなかったときにはなかなか機会を見出せず、現場を見せていただく時間を作れませんでした。
今回、ようやく治療室の見学することができ、治療家としての幅をまずは少し広げることができました。今後も定期的に見学・指導していただけるので、少しでも多くの技術やマインドを勉強させていただきたいと思っています。

鍼灸にせよカイロプラクティックにせよ、考え方が共通することも多いと感じます。
競争激化する治療の現場で、いがみ合うことなく高め合っていくためには、まずは互いを知ることから始めなくてならないでしょう。
治療のスタートはおそらくは皆同じで、「辛く苦しんでいる人たちのために」ということだと思います。
互いの研鑽を共有することは、アプローチの幅を広げることになり、ひいては患者さんへのフィードバックになるはずです。
セミナーや勉強会は正直高額なものが多いこともありますが、それでもその中から何かをひっぱってくる、そして自分のものにして治療へ転化することは、私たち治療家が治療家であり続けるためには、必要最低限の努力のように感じます。

まぁ、偉そうなことを言いながら、シンタローも財政状況の許す限りというかなり限定された環境でやっていますが(苦笑)

これからも地道に知識と経験を積み重ねていこうと思います。

同級会@中目黒。

こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

随分と日が長くなってきました。
梅雨入り間近でじめっとし始めたせいか、体調を崩す人が増えているような気がします。みなさんもお気をつけください。

2回続けて私事の話。
今日は休診日のため、鍼灸学校の同級生と中目黒で飲み会です。

早く着きすぎたので、一人で『港町バル』さんにて一服。
ハッピーアワーが嬉しい時間です。

中目黒に降り立ったのが初めてのため、少し落ち着かない(笑)
シンタローは行動範囲が狭いため、きっかけがないとこういう場所には来ません…。

地元のごちゃっとした雰囲気とはまた違った、人の歩き方を観察するの楽しいものです。

さてさて、今日の同級会。勤め先では鍼灸について一人で学ぶしかないので、同級生や先生と会って話をするのは貴重な時間。
自分の引き出しをどう増やしていくか。
最近ずっと考えています。

一方で自分に甘いので、その歩みは遅々としていますが、無理しても仕方がない。
できる範囲で、焦らず一つずつやるしかないだと思います。

よし。休日は楽しまなくては!
イライラしていると肝を病んでしますね。

空手の大会。

こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

今回は治療とは無関係です(笑)
シンタローはライフワークとして、空手を20年ほどやっています。
新卒で入った会社を退職し、専門学生になってからの3年間は支部道場で指導員もしていました。
今は仕事の関係上、なかなか稽古をする機会がなく、自主練しかできていませんが…。

規模の小さな道場なので、指導員はボランティアに近いものがありますが、いい経験になりました。

毎年2回道場内の大会もあり、実は次の日曜がいよいよ本番。
教え子たちも参加するので、久々に会えるのが楽しみです。

今日は休みなので、諸用を済ませたら自主練に行こうと思います。
ラストの追い込みが本番の質を決めますからね。

と、完全に私用の話でした。