シンタローの穴ぐら鍼灸雑記 〜東洋医学issue〜

開業鍼灸師のシンタローが東洋医学や鍼灸についてつらつらと書いています。

顔色を伺う。

こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。
5月に入ってバタバタしていたせいで、なかなか更新できませんでした。
なんとか頑張ろうと思います。

さてさて。
突然ですが、あなたの顔色は何色ですか?

鍼灸師は案外と患者さんの顔の色を観ているものです。
治療院に入ってきたときの表情やベッドに寝転んだときの体勢や体の動かし方、話しているときの声の質など、できる限り患者さんの体調を知ろうと心掛けます。

顔色ということでいえば、青赤黄白黒、のどれに当てはまるのか、を見ていることが多いです。
というのも、顔色も治療方針の参考になるからなのですが。

青赤黄白黒というのは、それぞれ肝心脾肺腎という、東洋医学的な五臓に対応しています。
顔が青ければ、肝に何かしらの原因がある。赤ければ心、黒ければ腎といった具合です。
目の下のクマ、口の周りの様子、肌の潤いなど…観察する部分はたくさんあるのです。
それらを総合して、東洋医学的な診断を行います。

もちろんそれらだけでなく、お腹を触られていただいたり、脈を診ることも判断材料になります。先生によっては、ほかにも参考にすることは多いでしょう。

シンタローの場合は、目黒のN先生に教えていただいたアキレス腱部の冷えを必ず見るようにしています。
治療の過程で、ここが温まってくると「お、効果が出せてるぞ」と効果測定に使えるわけです。

「顔色を伺う」とはよく言ったものですね。