シンタローの穴ぐら鍼灸雑記 〜東洋医学issue〜

開業鍼灸師のシンタローが東洋医学や鍼灸についてつらつらと書いています。

眠れない!

こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。

季節の変わり目ですが、なかなか暖かくなりませんね。
例年に比べて雨の多い4月、という印象があります。

そのせいなのか、「寝つきが悪い」「寝てても起きてしまう」という患者さんが多く来院しています。
不眠の原因は人それぞれですが、東洋医学では心、肝、腎、脾などの失調を疑います。

シンタローが接している患者さんでは、肝鬱の方が多いです。肝気鬱滞とも言います。
仕事などでイライラして、頭に血が上り、熱が頭にこもってしまいがち。
その結果として目が冴え、眠れなくなります。
一方で足が冷え、アキレス腱の奥のほうがひやっとしています。
足の甲にある《太衝》というツボに強い圧痛があることがほとんどです。

そんな場合は肝の調子を整えてから、踵の中心にある《失眠》にお灸を据えます。
頭の熱が冷め、足が温まれば案外と眠れるものなのです。

まぁ、ストレスの原因である根本を解決できなければまた同じ症状が出てしまうので、それについては鍼灸師ができる範囲は限られていますが……。
できる限り患者さんの言葉に耳を傾け、ストレスを逃がすことも治療のひとつだと、もぐらは思っています。

今日は鍼灸の患者さんが多かったので嬉しい限りです。
明日もすでに予約をいただいているので、張り切っていきましょう。ふふふ。

それでは!