シンタローの穴ぐら鍼灸雑記 〜東洋医学issue〜

開業鍼灸師のシンタローが東洋医学や鍼灸についてつらつらと書いています。

「筋膜リリース」が流行っている。

こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタロー@森空堂です。
のんびりしている日は知識の棚卸しをかねて、つらつらと鍼灸雑記の執筆に精を出しています(笑)
今回は東洋医学とは離れた内容です。

 

さてさて、題名の通りですが、流行っていますね。

「筋膜リリース」

先日もTV番組で取り上げられていました。
運動の仕方も公開されていましたし、イラスト付きでブログに紹介されていたりと、何かと話題です。


試しにAmazonで調べてみたら、

 とか   とか 

安いもの(一般向け)から高いもの(専門書)まで、出てくるわ出てくるわ……。
すげぇな筋膜…!


と。


実は「筋膜」へのアプローチという考え方は割と前から存在していました。
なぜ今話題になっているのか。
それは、その効果が世間に知られるようになったことと、ドクターが奨めている(科学的なデータの検証がなされてきた、エビデンスが取れてきた)ということではないでしょうか。

また「身体の動かし方が簡単である」→「自分でも継続できそう」という要素も挙げられるでしょう。うん、身体をうまく動かせるようになるには、続かないと意味がありません。
それに加えて「『筋膜・きんまく』という言葉の響きが……カッコイイ!」とかもありそうです(笑)


鍼治療においても筋膜は関係していると考えられます。
鍼を皮膚から刺していくと、皮下組織のあとに筋膜を貫きます。
シンタローの感覚的には、そのタイミングで「ひびき」を感じる方が多いように思います。
ただし、ほぼ皮膚しか刺していない《浅鍼》や鍉鍼による接触鍼でもひびく時がありますので、絶対とは言い切れませんが……。
経絡・経穴(ツボ)へのアプローチ筋・筋膜へのアプローチは目的が異なるため、同じ「ひびき」であっても感じ方が違うような気がしていますので、その差異についてはまだ検証を続けなければと思っています。

 

以前、筋膜リリースの手技を体験させてもらったときは、ソフトな当たりでとても気持ちがいい施術でした。筋肉から筋膜が剥がれていくような感覚。
特に下腿の施術は緩んだ感覚と実感がありました。
まだ自分が実施するには修行が足りませんが、モノにしておきたいテクニックの一つであることは間違いありません。

シンタローが参考にしているのは「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」(医道の日本社 2002年) 。これまた割と古い本ですが、内容としてはある程度知識を持っている人にはわかりやすくていいと思います。専門書なので高いですが(苦笑)

とまぁ、たまには流行りのワードにも触れておこうかと思った今回のテーマでした。
次回は何にしようかな……。

 

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