小児鍼ワークショップ。
こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタロー@森空堂です。
サイトのトップページやFacebookページで告知している「パパ・ママ・子どもの小児はり」。
勤務鍼灸師のときからずっとやりたいなぁと思っていたことを、とりあえずやってみようということで開催する運びとなりました。
年齢的なこともあるんですが、シンタローの周りには結構な数の子育て家庭があり、話を聴いているとなかなか大変そう……。
「小児鍼がもっと一般に浸透すれば、気軽に両親がお子さんのケアができるはずだー!」と思っていたわけです。
専門的なことは鍼灸師が担うべきだとは思いますが、日常的に鍼灸師が携わるのはなかなか難しいのが現状です。
また『鍼灸をもっとカジュアルに』という森空堂の目的からしても、子どもの頃から鍼灸に慣れ親しんでもらえれば大人になってから鍼灸を受けるハードルは下がりますし、鍼灸師が活躍できる場も増えるだろうという思いもあります。
森空堂では小児鍼は500円で提供していますが、これは専門的な見地から施術するわけですから、決して高くはない値段です。
効果を報告してくれるお母さん・お父さんの感想を見ても納得してくれていると感じています。
で。
結果として、親の不安が解消されたり子どもの成長の手助けになれば、子育て家庭の生活の質は上がるはず。
鍼灸がそういう部分で貢献できれば、鍼灸師としては嬉しいことこの上ないと思います。
と、今回はこんな感じで。
ちなみに、まだワークショップの参加は受け付けていますので、気になった方は気軽に参加してみてくださいね〜。
鍼灸治療院 森空堂 予約受付中
JR大塚駅北口から徒歩5分
http://shinkudo.com
shinkyu.shinkudo@gmail.com
電話 03-5980-7391
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鍼灸治療とキネシオテーピングⓇの併用。
こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタロー@森空堂です。
なんだかんだとトップページの更新ばかりでブログを更新していませんでした。
継続は力なりですが、なかなかの不精者ですみません。
先日、岡崎昌典先生を講師に招いてのキネシオテーピング療法Ⓡの勉強会を行いました。
岡崎先生は社会人バレーボールチームの大同特殊鋼レッドスターに帯同している鍼灸師。シンタローの母校、東京医療専門学校でも教鞭を執っていらっしゃいます。
キネシオテープの開発者である加瀬建造先生の直系の孫弟子にあたり、キネシオテーピング療法の指導員をされている方です。キネシオテーピング療法と鍼灸を併用して、アスリートの要望にきっちりと応えています。
で、シンタローもキネシオロジーテープ(他社製品)を使って施術に応用してきましたが、今回の勉強会で今までのテーピングの概念が大きく変わりました。
「目から鱗が落ちる」とはこのことか!
患者さんへの説明も今までは「筋力の補助や動作の制限のため」としてきましたが、(その効果もあるとはいえ)また違うものになっていくはず……。
今回の勉強会を受けて、一番期待しているのは「治療効果の継続時間をぐっと増やせるのではないか」ということ。
東洋医学の考え方とも割とマッチする部分があるように感じているので、例えば鍼灸施術のあとに足の太陽膀胱経に沿ってテーピングを施すだけでも、持続時間や効果の程度に変化があるはずです。
キネシオテーピング療法は、いろいろ試せることが多そうなので、そういう意味でも今回の勉強会はとても意義の大きな会でした。
次は何にしよう……。
鍼灸治療院 森空堂 20:00まで受付!
JR大塚駅北口から徒歩5分
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shinkyu.shinkudo@gmail.com
電話 03-5980-7391
「筋膜リリース」が流行っている。
こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタロー@森空堂です。
のんびりしている日は知識の棚卸しをかねて、つらつらと鍼灸雑記の執筆に精を出しています(笑)
今回は東洋医学とは離れた内容です。
さてさて、題名の通りですが、流行っていますね。
「筋膜リリース」。
先日もTV番組で取り上げられていました。
運動の仕方も公開されていましたし、イラスト付きでブログに紹介されていたりと、何かと話題です。
試しにAmazonで調べてみたら、
安いもの(一般向け)から高いもの(専門書)まで、出てくるわ出てくるわ……。
すげぇな筋膜…!
と。
実は「筋膜」へのアプローチという考え方は割と前から存在していました。
なぜ今話題になっているのか。
それは、その効果が世間に知られるようになったことと、ドクターが奨めている(科学的なデータの検証がなされてきた、エビデンスが取れてきた)ということではないでしょうか。
また「身体の動かし方が簡単である」→「自分でも継続できそう」という要素も挙げられるでしょう。うん、身体をうまく動かせるようになるには、続かないと意味がありません。
それに加えて「『筋膜・きんまく』という言葉の響きが……カッコイイ!」とかもありそうです(笑)
鍼治療においても筋膜は関係していると考えられます。
鍼を皮膚から刺していくと、皮下組織のあとに筋膜を貫きます。
シンタローの感覚的には、そのタイミングで「ひびき」を感じる方が多いように思います。
ただし、ほぼ皮膚しか刺していない《浅鍼》や鍉鍼による接触鍼でもひびく時がありますので、絶対とは言い切れませんが……。
経絡・経穴(ツボ)へのアプローチと筋・筋膜へのアプローチは目的が異なるため、同じ「ひびき」であっても感じ方が違うような気がしていますので、その差異についてはまだ検証を続けなければと思っています。
以前、筋膜リリースの手技を体験させてもらったときは、ソフトな当たりでとても気持ちがいい施術でした。筋肉から筋膜が剥がれていくような感覚。
特に下腿の施術は緩んだ感覚と実感がありました。
まだ自分が実施するには修行が足りませんが、モノにしておきたいテクニックの一つであることは間違いありません。
シンタローが参考にしているのは「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」(医道の日本社 2002年) 。これまた割と古い本ですが、内容としてはある程度知識を持っている人にはわかりやすくていいと思います。専門書なので高いですが(苦笑)
とまぁ、たまには流行りのワードにも触れておこうかと思った今回のテーマでした。
次回は何にしようかな……。
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JR大塚駅北口から徒歩5分
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五行論でいろいろ分けてみる。
こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタロー@森空堂です。@森空堂を足してみました(笑)
前回予告した通り、今回のテーマは「五行論」の具体例を見ていきましょう。
「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(ごん。きん、とも)」「水(すい)」に世の中の様々な事象をカテゴリー分けしてしまおう、というのがざっくりとした「五行論」の考え方でした。
しかし、元々はカテゴリー分けをするのが主目的だったわけではなく、世の中の事象の関係性を説明するためにこの考え方が用いられたとも言われています。
そのためか、無理矢理5つにねじ込んだと思われるようなところもありますが、項目ごとに見ると納得がいくものが多いのも事実です。
まぁ、なので「へぇ、これも木に属しているんだー」くらいで見ていくと割とすんなり理解できると思います。受験勉強ではありませんから、そこら辺は気軽にいきましょう。
さて、分け方をどう見ていくかで理解のしやすさが大きく変わります。
まずオススメなのが、五志(もしくは五情)という分類。
頭から木火土金水の順番です。
五臓:肝 ・心 ・脾 ・肺 ・腎
五志:怒(ど)・喜(き)・思(し)・憂(ゆう)・恐(驚・きょう)
五志は人間の感情を五行に分類したものです。
「肝を病むとイライラする」もしくは「イライラすると肝を病む」と考え、これは「怒髪天を突く」「怒りで頭に血が昇る」という諺を考えるといいでしょう。
肝の働きの一つ「肝は血を司る」と関連して怒りと肝の関係を説明します。
「考えすぎると脾を病む」と考えると、これは考え事が過ぎると胃の痛みが出現することがありますからわかりやすい。食欲がなくなったりとかもありますね。
「感情の変化が身体に影響を及ぼす」と考えると、すんなり理解していただけると思います。
次に五官(ごかん)と五華(ごか)という分類を見てみましょう。
これらは五臓の状態を把握するための一つの指標にされるものです。
五臓:肝・心 ・脾・肺・腎
五官:目・舌 ・口・鼻・耳
五華:爪・面色・唇・毛・髪
……書いていて「鼻毛」に目がいってしまいました……すみません、気にしないでください。
縦ではなく、横が分類ですのでお間違えなく。
耳や髪の毛の状態をみて、腎の状態を推測する。耳の疾患には「腎虚証」で対応する、と考えます(無論、それだけで判断するわけではありません)。
鼻の異常は肺と関連するため、「肺虚証」として治療をすることがあります。例えば、花粉症の症状を改善するために「肺虚証」の治療を行う、といった具合です。「毛」はうぶ毛のことを指し、うぶ毛や皮膚の異常があれば「肺虚証」と捉えることもあります。
もっとたくさんの分類はありますが、とりあえずこんな風にわかれているんだ、と思ってもらえれば良いです。
ほかの分類も気になる方は「五行色対表」などで調べてもらえるとよろしいかと。
うーん、やはり今回も長文になってしまいました。
なお、後半に書いた東洋医学的診断からの治療はあくまでも一例です。ほんの触りですから、誤解のないようお願いします。
それでは、また次回もお付き合いくださいませ。
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東洋医学の基礎「五行論」とは。
こんにちは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。
久しぶりの更新となりました。推敲しているとなかなかアップできませんね…。
治療に直結するものとすれば、臓腑のこと……といきたいところですが、まずはその根本となる概念から考えようと思います。
東洋医学にはいくつか根本理論がありますが、そのうちの一つが「五行論」と呼ばれるもの。
とんでもなく乱暴な言い方をすれば「世の中のものをぜーんぶ、5つに分けてしまえ」という考え方です。偉大な先人たちも、これを成立させるのに苦慮したと言われています。
当然そうなると当てはまらないものも出てきますが、基礎の考え方から応用していけばなんとなく腑に落ちるよね、という感じになります。
まぁ、元々はカテゴリー分けを主眼に置いていたわけではなく、事柄の関係性を表すのに用いられたとかも言われていますが、とりあえずいろいろまとめたらこうなった、でいいと思います。
五行とは、「木」「火」「土」「金」「水」という5つの属性のことです。それぞれが働きの特徴を持っています。
「木」:曲直(きょくちょく)
「火」:炎上(えんじょう)
「土」:稼穡(かしょく)
「金」:従革(じゅうかく)
「水」:潤下(じゅんか)
「炎上」と「潤下」の意味合いはなんとなくイメージがつきやすいですね。
「炎上」は火の燃える様子をそのまま想像してください。温熱や上昇する作用を持つ事柄はこれに属します。
「潤下」は水のように下に流れる特性や、湿気や潤い、冷えなどの作用を指します。
「曲直」は樹木が成長する様子を指しています。上や外に向かって伸びていくこととも言い換えられますね。成長や昇発、のびのびとした姿などの作用や性質は「木」に属します。
さて、わかりにくいのは「稼穡」と「従革」です。
最初はシンタローもイメージができず苦労しました。
「稼穡」というのは農作物とつなげると腑に落ちやすいです。土に種を播いたり、収穫するという様子を想像しましょう。そこから生化、継承、受納という言葉につながります。少し飛んで臓腑と関連づけると、食べ物を受け取る臓腑としての《脾胃》があり、どちらも「土」の属性です。エネルギーを発生させる土壌としての役割と考えましょう。
「従革」は一番理解にくい言葉だと思います。とりあえず「変革」と言い換えます。変化させたり、上にあるものを下に下ろすような性質を持つものは、このカテゴリーにぶち込みます。臓腑のうち《肺》は《脾胃》から受け取ったエネルギー(気)を全身にスプリンクラーのように配ります。《肺》は体幹部の一番上にある臓としているので、上から下に気を下ろす、という粛降という作用を持つ、と定義づけられています。
鋭い方は、色分けに違和感を覚えているかもしれませんが、もちろんこれにも意味があります。
「従革」の色は「白」なのですが、それだと文章上は読めないのでグレーで記載しています。「稼穡」の色は「黄色」としてください。
「木」なのになぜ緑でなく「青」なのか、「水」なのになぜ「黒」なのか、その辺を突っ込んでいくと迷路に迷うことになるので、「これはそういうものだ」と思うことが理解への早道です。
ようやく、五行論の入り口に立ちました。まだ少し続きます。
が、そろそろお腹がいっぱいだと思うので、今回はここまで。
あれです。数学の公式と一緒で、暗記しなきゃならない公式も覚えておくと応用がきくようになるのと同じです。まずは覚えなきゃならないことは覚えてみましょう。
あるとき「はっ!」と道筋が立つことがあります。
それを目指して、ぽつぽつと読み流していってください。
ちなみに、割と読みやすい本ということでは少し古いですが、「イラスト図解 東洋医学のしくみ」関口善太 監修(日本実業出版社 2003年)がおすすめです。
鍼灸の話、よりは漢方の話という側面が強いですが、治療方針の立て方などもわかりやすく書かれています。
入学したての鍼灸マッサージの専門学生さんにもイメージを作るのに役立つでしょう。シンタローも先生からおすすめされて、1年生の時に世話になりました。
それでは、基礎編「五行論」第1回でした。
次回は「五行に所属する事象」について書きたいと思います。これは少しイメージしやすいテーマになるはず!
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「腸活」を東洋医学で考えてみよう、編。
腸の働きを、東洋医学的に言語変換をするときに、まずは《脾》《胃》《肺》の働きを考えるといいでしょう。《脾》と《胃》は臓腑の表裏関係にあり、ざっくり言えば消化器の働きを指します。《肺》はシンプルに呼吸器の働きを指します。
全体論で考えれば、どの臓腑も欠かせません。
しかし、きちんと臓腑を働かせるために、まずはそのエネルギーをどこから得るかが大切。
その役を担っているのが《脾胃》であること、そして全身にエネルギーを行き渡らせるのが《肺》であることが理解できればそれでOKです。
まぁ、実際お腹の調子が悪い人は足にむくみが出ていたりとか、胃のあたりから臍の下に掛けてとても冷えていたりとか、治療の際にはチェックするポイントがたくさんありますが、今回はこんなところで。
予約受付開始。
こんばんは、穴ぐら鍼灸師のシンタローです。